陽介の移籍が決まりましたね。
サンフレッチェ広島所属の柏木陽介選手が浦和レッドダイヤモンズへ移籍することが決定致しましたのでお知らせ致します。
自身のblogでもコメントを出しています。
この件については、色々葛藤?迷い?や腹立たしいことがありました。五月雨式に書いてみたいと思います。
陽介は日本サッカーの一つの形
その前に。
陽介は、日本サッカーの未来の一つの方向性だと思っています。すなわち、テクニックと運動量で日本が劣るフィジカルを使わなくていい状況を作る、というのが目指す一つの方向性だ、ということです。
そう言う意味で、陽介には広島だけではなく、日本を背負ってもらいたいとずっと思っていたのでした。そう言う選手を愛さないわけがないのです。
では、本題。↓
陽介の移籍の理由
初めて陽介の口から移籍の理由が語られました。
自分で考えた末に浦和でやることで成長できると思いました。
これだけお客さんの入るスタジアムでできる喜びや、プレッシャーの中でやっていきたいと思いました。
俺1人ではほんとに決めることができなかったと思います。
だからこそ厳しい新しい環境に足を踏み入れようと決意しました。
より厳しいプレッシャー、より厳しい環境というのが根本的な理由なのでしょう。彼の中では、きっと
- 広島に残って中心選手として試合に出続けることでステップアップする
- 試合に出ることがより難しいチームに移籍して、そこで努力をすることでステップアップする
という2つの間で揺れ動いたことでしょう。僕が陽介なら、後者を選択します。僕はどの集団においても「中位ちょっと上」を目指すので、陽介のように「揺るぎない中心選手」となった場合、努力を怠ると思われるのです。
本質的に、陽介は努力とネガティブへの反抗心でできています(おちゃらけキャラは仮面だと思ってます)から、より努力をしなければならない状況、よりネガティブ要素がたくさん出てくる状況を選んだのでしょう。
移籍の金銭面について
もちろん、某所で言われているような金銭面がないとは言いません。が、金銭面がトッププライオリティではないことくらいは分かります。むしろ、金銭面は非常に重要なファクターであるべきと思います。
陽介の年俸は、中国新聞推定ですがこんな感じです。当然、出場/勝利給は含みません。
2006年:480~600万円(単年)
2007年:720万円(単年)
2008年:1440~1800万円(単年)
2009年:2200万円(単年)
2010年:4000万円(3年契約)
広島での平均年俸は1000万円強/年。おそらく、このまま居て、日本代表常連と言うくらいになっていけば5000万円くらいまでは出せるでしょうから、32歳くらいまで現役で居られるとしたら(陽介の現在のプレースタイルは長くできる物ではないでしょう)現役の間の総年俸は5億円程度にはなるかと思います。その後、30年くらいをサラリーマンの平均年収で働いたとしても、6.5億くらいでしょうか。
しかし、ビジネスで成功した人は数十億円に届くわけですし(ベンチャーから成功した会社にいて、株を持っているだけでも数億円、と言うこともあります)、平均年収1000万円として40年勤め上げるだけでも4億円です。平均年収1000万円というサラリーマンは数千~数万人いる中で、数百人しかいないプロのサッカー選手、しかも成功した選手が6.5億円では、正当な評価とは言えないかも知れませんし、そう考えても良いと思える金額だと思います。
そうすると、可能な限り稼げるところに行かねばならない、というのは選手の行動原理としては理解できる一面なのです。むしろ、きちんと生涯設計ができているとも言えます。
安い年俸で自分のチームに居てくれるのは嬉しいのですが、そうであればお金以上のやりがいや充実感、成長できたという実感、サポーターからの愛などお金に替わる価値を選手に十分付与するべきです。会社と同じですね。
だから、仮に陽介がお金のために移籍したと言っても、それはお金以外の価値を提供できなくてスマンとは思いますが、金の亡者などとなじる気にはなりませんね。
移籍を確信した後の立ち位置
今回、一番困ったのは移籍を確信した後、上記のような「ちゃんと理解してるぜ、フフン」顔と、サポーターとしての純粋な「行かないでくれ!」という気持ちのどちらを出したらいいのか、と言うことだった。
移籍を確信していないのなら、署名にも参加しただろう。しかし、決意した上でチームメイトにも伝えたに違いない光景(京都戦後、泣きながらチームメイトと抱き合う姿)を見た後では、応援すると言うことが決意をした選手の後押しをすることなのか、決意と異なったとしても自分の信じる道に沿うように首根っこひっつかんで自分の思うように後押しをしていくことなのか、分からなくなった。結局、このエントリーも含めて前者を選んだわけだが。
ということなので、素直に陽介を送り出したい。駒野の時は1年経った入れ替え戦まで直視できなかったが、今回はきちんと年内に気持ちの整理ができそうである。
蛇足:アホ議論
そんな中で、アホみたいな議論をふっかけてくる奴はいるもので。曰く、
「行動している人がいるんだから、行動していない、サポーターである(≒行動することがその存在意義である)はずのあなたが行動を邪魔するような『移籍を確信している』と書くのはいかがなものか」
と。的外れも甚だしい。目的と手段の区別が付いていない。行動は目的を達成するための手段に過ぎないし、その目的に行動を必要としないなら、「行動しないという行動」もその手段に含むのは当然である。「サポーターは行動する者だ」というのは、正しくは「サポーターとは、目的があり、それに行動が必要であれば行動する者だ」であって、必要でないときにも行動するというのは右往左往という。
まさか署名活動をしている最中、「柏木陽介選手を気持ちよく送り出す署名にご協力下さい!」という署名活動でもやっていれば良かったのだろうか。そんなことをしたら陽介はどう思うだろうか。行動することが選手のためにならないことであれば、行動すること自体が悪だ。
・・・なんでこんなガキっぽいことを書かなきゃならんのだ。アホらしい。
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コメント:4
- harapeko 2009/12/16 (Wed) 16:05
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はじめまして、スポナビから来ました。
僕はレッズサポなのですが、柏木の移籍には疑問がありました。もちろん来てくれることは本当にうれしいですし(僕もうちの山田直輝とともに日本サッカーの将来を背負うべき存在だと思っています。)、広島サポがレッズに文句言いたくなる気持ちはわかります。
ここからは本当に私見でしてお気を悪くさせたらすみません。
柏木の移籍はもちろん金銭面が大きいんだろうなと思っています。それに加えて僕が考えたのは伸びしろです。ここで言いたい伸びしろというのはチームとしての伸びしろです。
広島のここ2年のサッカーはレッズサポからするととてもうらやましいものでした。特に今シーズン対戦した際には強く思いました。しかしここでもう一つのことも考えられると思いました。広島のサッカーは一つの完成を見たのではないかということです。つまり広島は今シーズン自分たちのポテンシャルを出し切ったのではないかということです。そして4位という結果でフィニッシュしました。
一方でレッズはシーズン中も批判され続けての6位です。柏木はこれからのレッズの伸びしろにかけてくれたんじゃないかなと考えました。いや考えたというよりも考えたいというほうが近いかもしれません。まとまりにかけますが僕が考えたのはこんなところです。長文失礼しました。
- えりぴょん 2009/12/16 (Wed) 23:14
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ワタシもレッズサポですが・・・
サッカーマガジンにも同様なことが書かれていましたが、
今オフの移籍加入(すみませんレッズ目線です)、
柏木陽介は浦和レッズにとってファーストチョイスじゃなかったんだよな、という点が、広島も好きで一昨年は紫の27番を着てスタジアムにお邪魔してたワタシには気になったのです。
年とポジションが近い、話題の若手3Kにとりあえず声をかける・・・・色々考えた結果、レッズに来る選択をしたことは嬉しく思うし、これからももちろん応援します。
この選択が、陽介にとって正しい選択だった、と自分の周りも納得できるよう、贅沢な我儘かもしれませんが、広島サポの皆さんにもそう思ってもらえるよう、がんばって欲しいと願っています。 - mu- 2009/12/16 (Wed) 23:43
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Jリーグの理念は地域密着です。選手の人生もありますが、サポーターが増えなければ選手の人生はありません。今回大分も移籍金が沢山とれればこのような惨状にいたらなかったはずです。せめてチームにお金を残さないような選択はサッカーを愛している人間の行動ではないと思います。したがってこの移籍に肯定的なこのエントリーには賛成できません。 - 隊長@サッカー蟻地獄 2009/12/17 (Thu) 9:30
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>harapekoさん
確かに、完成に近い物だと思います。それで4位、浦和は「最悪」とか言われつつ6位ですからね。評価としては微妙ですが、広島は「このまま伸びると(ry」という仮定の話が難しいのに対して、浦和はできるといううらやましさはありますねぇ^^;>えりぴょんさん
き、きちんと育てないと許さないんだからねっ!(////)>mu-さん
日本語でおk。
地域密着と選手の人生と移籍金が全くリンクしていないコメントを書かれても困るのですが・・・。
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- trackback from True Faith’09 09-12-18 (Fri) 10:23
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柏木加入で浦和サポ的目線と広島サポの思うところ…
的確なエントリを二つ紹介します。 お馴染み広島サポの隊長さんのエントリ より厳しいプレッシャー、より厳しい環境というのが根本的な理由なのでしょう。 (中略) 本質的に、陽介は努力とネガティブへの反抗心でできています(おちゃらけキャラは仮面だと思ってます)から、…