清水戦はお互いのいいところが90分間モザイクのように代わる代わる発揮された好ゲームだったが、今回の試合は前半の45分間広島はのいいところが出一方的に出て、後半45分間はG大阪のいいところが一方的に出たという試合でした。こうなると割合はそう変わらないのに良いゲームだと思えないのです。
広島の良いところ、悪いところ、G大阪のいいところ(悪いところはそう言う目で見てないから分からない)がよく出た試合だったので、簡単に振り返ってみたいと思います。
広島の生命線はディフェンスラインの高さ
そんなこと分かってるわ、なんて言わないでください><
前半、攻撃がうまくいったのは2つの要因がある。
- ボランチ・トップ下あたりへのプレッシャーが厳しく、G大阪のビルドアップを自由にさせなかったこと
- 寿人、陽介、洋次郎へのタテパス(くさびのパス)が良く入り、かつ、そこでタメが作れたこと
前者は相手の攻撃回数を減らし、こちらの攻撃回数を増やす施策、後者はこちらの攻撃の質を高める施策である。
特に後者については、広島では極端に重要である。なぜなら、3バックを布くということは守備時に5バックになるということで、それはミキッチと公太が最終ライン近くにいると言うことである。そこからミキッチと公太が攻撃に絡むと言うことは、攻撃をするときに両サイドが上がってくる時間を作らなければならないということであるからだ。これは、両サイドだけに限らない。槙野の得点シーンに見られるように、広島ではディフェンスがシュートエリアに絡んでくる。つまり、最終ラインが上がってくる時間を作ることが、攻撃の質を高める上で何より重要なのだ。
そこで重要なのが、ディフェンスラインの高さである。
ディフェンスラインを高くする
低くなるとどうなるかがよく分かる画像が1枚ある。2点目の失点シーンだ。
後半はずーっとこのくらいの高さで守備をしていました。この後、タテに突進されるわけですが、このシーンから右側にはたかれると
- バイタルエリアにいる二人(カズ&洋次郎?)がチェックに行ける距離にいないのでチェックが遅れる
- 横に出された状態でチェックに行けたとしても、その裏にスペースができることは確実
という、これまた厳しい状況が発生しています。本来、マルで囲んだ位の位置に陽介、洋次郎が居て、その裏のスペースとパスコースをボランチが埋める、という守備をしなければならないはずです。ところが、どんどん引かされているためにそれができなかった、と言うのが後半の戦いでした。
後半引かされてしまったのは遠藤のポジションチェンジ
前半は「センターでフリーマン的に動いて(西野監督)」いた遠藤は、後半ボランチに下がった。これについて守備的になったというのは間違いだ。ポジションを下げるとプレッシャーが減る。従って自由にプレーすることができるようになる。また、前を向くことができるようになる。そうすると、遠藤の高い能力を十分に活かすことができるようになるのだ。
もともと、ディフェンスは一般的に相手にミスをさせるような行動のことを言う。FWがプレッシャーをかけてボールを奪えなくても、パスコースを狭めただけで「良いディフェンス」と言われるのはそれがゆえである。従って、寿人や陽介が走ってプレスをかけ、そのボールホルダーがミスをしやすければしやすいほど、二人によるディフェンスの効果は高くなる。
しかし、遠藤は「正確な技術、個人戦術、本当にミスをしない(西野監督)」。ディフェンスの効果が低くなり、しかもその遠藤はビルドアップの中心である。ボールが取れず、しかも攻撃を組み立てられたことでG大阪は自由に攻撃をできるようになった。
その結果、G大阪の狙いであるクロスを徹底的に放り込むことをされてしまい、広島のディフェンスラインはほぼ全員がペナルティエリアの中まで徹底的に押し込まれてしまった。これは広島の課題であるが、高さに不安があるため、中に人数をそろえないとクロスに対応できないのである。そうすると、逆にサイドから中央突破を狙われた際にまた対応できなくなる・・・という悪循環が発生するのである。後半はまさに「広島はこう攻略するのだ」という状況だった(もちろん、普通はその前に中盤でつぶしてしまうのだが、その中盤で負けるとこうなるのだ)。
後半のG大阪は素直にすごいサッカーだった
冷静に見ると、後半のG大阪はすごかった。前半あれだけ押し込んで精神的に優位に立ったにもかかわらず、後半早い段階で足が止まったのは疲れだけが原因ではない。前述の「ディフェンスが効かない」という状況によって体力をごっそり削られたという感じがする。もちろん、簡単に蹴り出してしまったりとか、クサビのパスが入らない状況であるとか、そう言うのはある。しかし、そう言う状況は運動量を削られた結果通るパスコースを作れなくなったり、押し込まれた結果DFとFWの距離があまりにも開いてしまったりしたためというのが理由だ。
後半のG大阪を止められるような状況は、ウチで言うとカズが本調子で、ストヤノフが居るときくらいしか無いのではないだろうか。ゲームの流れを読み、攻め急ぐのではなくタメを作る事ができる選手。中島も孤軍奮闘していた(ホントに良かったと思う)が、チーム全体としてこのような状態だと、どうしても耐える一方になってしまう。
個人的には、勢いに乗って前半に良く2点取った。後半は良く2点で耐えた。という感じである。
それでも勝ってほしかった
しかし、それでも優勝のためには勝ってほしかった。
これで、来週勝つ川崎Fとの勝ち点差は3になるので、その下の鹿島との勝ち点差は5になった。これ以上負けられないというか、全勝以外では優勝は難しいだろう。
とりあえず、等々力、NACK5、最終戦ホームの参戦は確定させた。磐田は半々。頑張る。
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